DJIの新型ドローンMavic Proは山での空撮のおトモになるか!?
(2020.5.9更新: https化に伴い古いAmazonへのリンクを削除しました)
こんばんは。
ここしばらくドローンが話題になりますね。
墜落事故や法律の話、云々と色々とありましたが、航空法が改正されたりしてルールも整理されつつあります。
ドローンの醍醐味に、美しい空撮があるかと思いますが、登山でも活用できると思います。NHKで放送された、田中陽希さんの日本百名山でも美しい空撮映像が撮られていました。
そこで、私がこれまで入手したドローンのご紹介と、実際飛ばすのはどうなのか、ということについて書いてみたいと思います。
もともとは、とある忘年会でトイドローンをゲットしたことがきっかけでした。
京商エッグのクアトロックスアイというモデルです。
しばらく室内で飛ばしていましたが、高さはプロポで自分で調整しないと安定しませんし、風にも簡単に流されますので、外で飛ばすのは怖いものだと思っていました。
(一度外で飛ばしてみましたが、なかなか大変)
カメラも画質は悪いですしね。。安いので当然ですが。
その後、Parrotというフランスの会社から、Bebop2 Droneというドローンが販売されていることを知り、こちらを購入しました。
私が購入した際は10万円以上してしましたが、2016/11/29現在、77,760円まで下がっていますね。コントローラーなしモデルもあります。(本体は同じもの)
コントローラー(Skycontroller)があると、操縦が簡単ですし、長距離(約2km)電波が飛ぶとのことですが、私が試した際はそこまで長距離電波が飛ぶ感じではなかったです。
本体は500gと軽量ですが、いかんせんSkycontrollerがかさばるので、山に持っていくのであれば本体と、スマホに入れたコントローラーアプリで操作をするのが良いかと思います。
GPSや下方へのカメラが付いていることで、安定した飛行を可能としています。緊急時にはボタンを押すことで元の場所へ戻ってきます。
中禅寺湖で朝撮影してみましたが、こんな感じです。
本体だけなら500gですし、登山に持っていくにはこのモデルしかない、と思いながらも、なかなか山に持っていく出番が無いまま時が過ぎていきました。天気が悪かったり、自治体関係に聞くと飛行禁止となっていたり。。。
そうこうしているうちに、驚きの新商品がドローンの雄、DJIから発売されました。
DJI Mavic Proです。
バッグや予備バッテリーなどがついたセットもあります。
まだ生産が追いついていない状況で、人気のほどがうかがえます。現在(2016/11/29現在)でもまだ注文してからしばらく時間が掛かるようですが、私のところへは注文から約1ヶ月で届きました。
折りたたみ式のドローンで、非常にコンパクトです。
変形させるとドローンの形になります。重さは本体が740gほど。畳んだサイズは500mlペットボトルほどと例えています(実際はもうちょっと大きいかも)。
カメラ。4Kの高画質動画が撮影できます。また、いわゆる3軸ジンバルを搭載しており、ブレを吸収してくれます。
リモコン。非常にコンパクトで、利用する際に下にスマホをつけてモニターとして使います。
早速、古河市にあるドローン練習場にお邪魔してきました。
ドローン練習場がオープンしました。 | 茨城県古河市公式ホームページ
無料で利用できる、ありがたい練習場です。
ただし、利用申請が必要です。(事前に予約などは不要なようです)
早速飛ばしてみます。
非常に安定しています。
なかなかカッコいいですね!!
この時撮影した動画です。非常に安定しており、綺麗な動画が撮れますよ。
【4K】古河市ドローン練習場にてDJIのMavic Proを飛ばしてみた
このMavic Proですか、前方、下方にセンサーがあり、前方センサーで障害物を検知し回避したり、回避が難しい場合は止まる機能もあり、安心です。
また、Active Trackingという機能で、人を画像認識し追跡しながら撮影してくれる機能や、ドローンに向かってジェスチャーをするだけで写真を撮ってくれる機能など、レジャーユースに使える楽しい機能がたくさんあります。このあたりは追々撮影して紹介したいのですが。。。
バッテリーは1本で、25分前後飛ばすことができます。
機能は製品サイトに色々と紹介されております。
Mavic - Wherever you go
それから、風についてはある程度は耐えてくれますが、やはり突風には弱いようで、地上の風速にはなってしまいますが、以前ご紹介したこともある、ウェザーニュースから頂いた気象計を使用しています。
ですが、こちらのドローンも、まだ山に持って行けておりません。。。
私が事前に問い合わせたところでは、八方から唐松岳への登山道は地元関係者のルールでNG、赤城山あたりは群馬県立公園のためNGという話で、尾瀬は周りの人に注意して撮影してくださいとのことで、大丈夫そうでしたが天候不良で行けず。(不要なトラブルを避けるためにも、飛ばす際は必ず関係各所に確認してください)
実際のところ、航空法その他のルールや、問い合わせないと分からないローカルルールなどを気にしたり、またドローンが人目についてしまうことから、なかなか気軽に飛ばせるとは言えない状況だと感じます。まだ周りの理解も追いついていない状況だと思います。
私自身は飛ばして問題ないところを探して練習をしたり、ドローン検定(無人航空従業者試験)の取得を目指したり(特に免許ではないのですが)、国交省に夜間や目視外飛行などの申請を目指し、色々と調べたりしております。
ドローンが普及し、もう少しルールが明確になってくれればいいなと思う今日この頃です。
THETAやGoProなどを、既に登山での写真に導入しておりますが、こちらも早く活躍させたいと思います。乞うご期待(^^)/
黒部の秘境・下ノ廊下と紅葉を見に《後編》(2016.10)
(2020.5.9更新: https化に伴い、古いAmazonへのリンクを削除しました)
前編に続いて後編です。
2日目の朝、阿曽原温泉小屋のテン場から出発です。
水平歩道については、Wikipediaにて。
みなさん、あらかた撤収済み。
トイレに貼られた案内板には・・
欅平まであと11.6kmとあります。左上のウォー太郎も気にはなりますが…
阿曽原温泉小屋の遠景。
しばらくは、こんな感じの登山道を歩きます。
途中、急に長い階段(ハシゴ?)が。
スパッと切られたような山肌です。
折尾谷砂防堤の中を通ります。
志合谷のトンネル。150mほどあります。中は真っ暗でヘッドライト必須です。
中は素掘りになっています。
実は志合谷のあたりにあったダム建設のための宿舎が、泡雪崩(ホウナダレ)により3、4階の木造部分が600m先の峡谷の対岸まで吹き飛ばされ、84名の死者を出したという痛ましい事故が起きています。
ここは一番の核心部でしょうか。中国の奥地にでも来た気分です。
すでに高度感については麻痺しているので、意外と平気に歩けます(笑)
ここも平気で歩けましたが…
振り返るとなかなかの場所です。
水平歩道・大太鼓 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
またトンネルです。いかにも素掘り。
鉄塔の横を通ります。
すると欅平の橋が見えてきました。下に発電所施設も見えます。電車の発車ブザーなどの音も聞こえてきます。
最後は一気に下ります。
この近くに展望台があり、観光客も上がってくるようで、登山者以外立ち入り禁止の看板がありました。
さらに下って行くと、、
欅平駅の横へ出てきました。
宇奈月までの切符を買います。寒いとの噂でしたが、窓なしのトロッコに乗ります。
軌間762mmの特殊狭軌のため、電気機関車も小柄です。
ヘッドマークは台湾の阿里山森林鉄路との姉妹提携のものになっています。
重連です。
トロッコは1両貸切状態でした。
黒部峡谷鉄道が冬季運休の間は、関電職員はこの冬季歩道を通って欅平まで向かうようです。その先の上部区間はトンネル内のため通年運行のようです。
宇奈月温泉駅の下ノ廊下の状況は9/23現在のままとなっておりました。。
2、3回頭を打ちましたが、ヘルメットに助けられました(笑)
IT系のステッカーが多めです。
終点・宇奈月駅で降りまして、、
日帰り温泉に立ち寄り。
新しい施設のようでした。オシャレな温泉。
湯めどころ宇奈月
富山地方鉄道に乗り換え。駅前の噴水は温泉です!
実際に降りるのは新黒部駅です。
新黒部から北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅に乗り換え、東京へ戻りました。
正直なところ、大きな景色の変化が少ないルートではありますが、それでも黒部峡谷のスケールの大きさ、そこにダムを建設するために命を捧げた当時の工事関係者、今もこのルートを維持している方々の苦労を感じながら、紅葉を満喫した2日間となりました。
エスケープルートもなく、滑落事故などがよく発生しているルートですので、くれぐれも自らの体力を把握し、またルートの通行状況を調べるなど、十分な準備の上で自己責任で挑んでください。
《今回の撮影機材》
・GoPro HERO Session
黒部の秘境・下ノ廊下と紅葉を見に《前編》(2016.10)
(2020.5.9更新: https化に伴い、古いAmazonへのリンクを削除しました)
こんにちは。
10月は赤城山日帰りや戦場ヶ原ハイキングなども行ってきましたが、以前から気になっていた「下ノ廊下」へ行ってきました。
下ノ廊下は日本三大渓谷、日本の秘境百選の一つにも挙げられている黒部峡谷の核心部であり、黒部ダム〜仙人ダム区間の旧日電歩道および仙人ダム〜欅平区間の水平歩道からなる、約30kmの区間です。
ルートは下記の赤いライン。
今回は、黒部ダムから黒部峡谷鉄道の終点である欅平へ向かって歩くルートを歩いてみました。下流へ向かって歩くルートなのですが、もともとダム建設のために作られたルートのため、多くは標高約1,000mあたりをキープするように、黒部峡谷の断崖にルートがつけられています。
もともとダムを開発した日本電力から受け継いだ関西電力が、条件としてこのルートを整備することを義務づけられたそうで、毎年残雪が消えルートが整備される9月下旬から積雪が始まる11月初旬までの限られた期間しか通行できない秘境的なルートです。年によっては、雪の多さその他で通行できない年もあるほど。
この記事では、下ノ廊下の上部にあたる旧日電歩道区間から途中にある阿曽原温泉までの区画についてご紹介いたします。その先は後編で。
この旧日電歩道についてはWikipediaの説明を参照ください。
10月29日の夜、新宿から御用達のさわやか信州号で扇沢へ。
早朝5時半すぎには黒部立山アルペンルートの入口、扇沢駅へ到着します。
お盆など特定日には6:30の始発があるのですが、この日は7:30です。約2時間待つ必要があります。最初は薄暗いベンチにおりましたが…
しばらくすると職員や納品業者らしき人たちが出入りし始め、乗り場への階段を上がってみると暖房の効いたロビーのベンチで待つことができました。
切符販売開始時間に1階へ戻り、無事始発の乗車券をゲット。
ちょっと写真がブレてますが・・・20〜30人ほど始発待ちです。
その間、おもろい名物駅員さんが前日の残りのお弁当を叩き売りしておりました。朝早くから楽しませてもらいました。
(ナニコレ珍百景でも珍百景認定されていたようで。Youtubeで見られます)
日本で2箇所しかないトロリーバスに乗り込みます。
出発してすぐ関電トンネルに入り、「黒部の太陽」で有名な破砕帯を通ります。前方の青いライトが点灯しているところです。
黒部ダム駅に到着。黒部ダム方面ではなく、登山者用の出口へ向かいます。
お手洗いの横を通り、外へ出ます。
坑道の半分が埋められたような出口ですが…
いきなり目の前に山々が!そして上のほうが白い。
他の登山者と下っていきます。
旧日電歩道への小さい看板。
下りきると、黒部川を渡ります。
上流側を見ると、黒部ダムの堤体が見えます。観光放水はこの季節はもう終わっていて、そもそもこんな朝早くにはやっていないのですが。。。
ここからエスケープルートのないコースを進んでいきます。
落差のある滝です。アクセスしやすければ名所になっていそう。
コントラストが綺麗です。
ここは、内蔵助谷方面との分岐です。剱岳・立山方面への登山道が伸びています。
エメラルドグリーンになっています。
少しずつこんなところを歩きます。
木道は少し傾いていて怖いです。手すり代わりの太い針金を頼りにして進みます。
途中、高巻きになっているところもあります。きっと、毎年雪崩で壊れ、そして作り直しているのでしょう。
本当にすごい谷です。
そして一直線に刻まれた日電歩道。
ところどころスリリングな場所が続きます。
十字峡に到着。3方向から川が合流します。
十字峡にかかる吊橋。
谷はその深さを増していきます。
半月峡。オーバーハングしています
遠くに大きな人工物が見えてきました。
どう考えても濡れます。
黒部ダムの黒四発電所がこの地下にあり、発電された電気の送電線がここから伸びています。
そういえば、プロジェクトXのテーマを歌ったということで、中島みゆきが紅白でこの発電所から中継していましたね。脳内では「地上の星」がエンドレス再生モードに。
遠くから見ると、山奥に急に現れた遺跡のようです。
吊橋を渡ります。
吊橋から少し歩くと、仙人谷ダムが見えてきました。ここまでが旧日電歩道の区間。
登山者用の通路があります。
登山者向けの案内板。ダム施設の中を通っていきます。
上は、黒部峡谷鉄道から続く、関西電力黒部専用鉄道。
下には発電用の太いパイプ。
ここからお邪魔します。
案内板に従い通行します。
ちょっとしたダンジョン気分。
先ほど見えた橋に着きました。この先に仙人谷駅があります。もちろん普段乗れるのは関係者のみ。
反対側はトンネルになっており、奥から蒸し暑い空気が流れてきます。
ここは「高熱隧道」と呼ばれる区間で、工事当初は岩盤の温度が160℃以上になり、ダイナマイトが暴発、たくさんの殉死者を出したところです。現在は水で冷やすなどして40℃程度となっているとのこと。それでも暑さが伝わってきます。
さらに案内に従い進みます。
外へ出ると関電の職員宿舎があります。ドアは雪対策なのか板が打ち付けられています。
ここまでくればもう直ぐで阿曽原温泉のはずですが、急に標高差100mほどの登りが待ち構えていました。登りがほとんど無かったせいか、脚が攣りそうになります。
トンネルをくぐります。
入ってすぐに丸太を組まれた空間が。
最後にもう一度下ると、阿曽原温泉小屋に到着です。
翌朝の写真ですが、上部に山小屋、下にテン場が広がっています。
水場とトイレもあります。
温泉はここから5分ほど下ったところにあります。高熱隧道から引湯しているようです。
夜、オリオン座が見えました。
テン場の横には坑道があり、夜には明かりが漏れていました。
阿曽原温泉小屋テン場の夜 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
エスケープルートもなく、滑落事故などがよく発生しているルートですので、くれぐれも自らの体力を把握し、またルートの通行状況を調べるなど、十分な準備の上で自己責任で挑んでください。
後編へ続きます。
《今回の撮影機材》
・GoPro HERO Session
最近買った山グッズたち(2016.11版)
(2020.5.9更新: https化に伴い、一部リンク等を更新/削除しました)
こんばんは。
今回は、最近買った登山関係のグッズのご紹介。
まだ実使用できていないものもあったり写真が撮れていなかったりで、レビューは追々したいなと思っています(^^;
- SOTO フィールドホッパー
ソト(SOTO) ポップアップソロテーブル フィールドホッパー ST-630 アルミ ロールテーブル ケース付 アウトドア用 折りたたみ式 ソロキャンプに最適
- 発売日: 2014/03/11
- メディア: スポーツ用品
こちらはコンパクトな折りたたみテーブル。ソロキャンプ用として評判が高いようで、ULを目指さない山行の時に持って行くことにしています。先日御岳山に登った際に持って行ったのですが、、、写真を撮り忘れてました(^^;
ワンアクションで脚が飛び出すギミックで、折りたたみ時の厚みは約2cm、重さは400gほど。A4サイズで、確かに単独行で使えそうな感じです。山に持って行くと便利そうですが、400gのメリットはあるのか、というところです。。
収納袋に入っています。
取り出した状態。
製品サイトはこちら。
Field hopper フィールドホッパー ST-630 | SOTO | OutDoor Gear - バウルー ホットサンドメーカー
先日、戦場ヶ原キャンプで持参している方がいて、一目惚れ。簡単にホットサンドが作れるのですが、このバウルーのものが有名なようで。
真ん中に切れ目があるものもあるようですが、上記のシングルで作って自分で切っても問題なし。
キャンプ感のある外箱。
重さは450gだそうです。アルミダイキャスト製のため、他のものより軽そうです。フッ素加工もされているので、汚れもつきにくいです。
こんな感じで焼きます。焼き上がりの写真がない…(^^;
- ペツル イーライト
こちらは、長期山行時のエマージェンシーキットにしのばせるために購入。
はじめからエマージェンシー用途の製品となっており、電池を入れたまま長期保存が可能。防水になっていたり、対応温度も幅広く、明るさも26ルーメンと、非常時には十分かと。赤色LEDに切り替えも可能。非常時に普通のヘッドライトの代用として使えそうな感じです。
なお日帰り用のエマージェンシーキットには、マムートのBurnyというさらに小型なライトを入れています。明るさもイーライトと比較して暗く、本当のエマージェンシー用といった感じ。 - BULIN ポータブルランタン
こちらも余裕がある時の山行や冬季登山に暖を取れないかと思い購入。
Amazonで発見しました。中華ランタンですが評判が良いようで。スノピの某ランタンと似ているらしいです。ひと昔の中華クオリティとは違い、箱の質感は良いです。
セットはこんな感じ。カセットコンロのボンベ(CB缶)でも利用できるようなアダプタがついています。マントルは3枚入り。ちゃんとイグナイターも付いています。説明書は中国語と英語だったかな?
上にぶら下げるためのチェーンが付いていますが、、、、熱で焼き切れないか心配。
このように、外すことは可能。
なかなかいい感じの光量。
弱くするとこんな感じ。付属のマントルは壊れやすいらしく、スノピのマントルの方が良いという情報も。
また、スノピのランタン用のメッシュグローブが使えるということで、そのうち試してみたいと思います。
また良いものがあればどんどん紹介していきたいと思います!(^^)/
山形遠征で日本百名山を2座制覇(2016.9 月山・蔵王)
(2020.5.9更新: https化に伴い、一部リンク等を更新/削除しました)
前回の更新(9/7)からはや2ヶ月以上経ってしまいました…^^;
こちら以来ですね。
お仕事がちょっと忙しくなったり、山に行ったりで更新サボっちゃいました。
さて、その間に登った山や道具について少しずつ記事にしていきたいと思います。
今回は、9月に登りました、山形の月山と蔵王。
はじめに申し上げておきますが、ガスばかりで景色はほとんど写っておりません。。。スミマセン。
今回は某学会に情報取集ということで山形市内へ出張だったのですが、そのついでに行ってきちゃいました笑
山形新幹線・つばさで山形へ。
学会の翌日。山形市内の天気は良さげ。遠くは蔵王山か。本日は月山へ向かいます。カーシェアを使い、山形市内より下道で1.5時間くらいです。
…月山スキー場の駐車場に着いたら、なんと雨。
そう簡単に山形へ来れないので、へこたれず月山ペアリフトに乗ります。
片道約15分、往復1,080円。
山頂駅。ガスガスです。。。
山頂の小屋。自販機がありました。ここから約1.5時間のコースタイム。
何も見えません。
何も見えません。
何も見えないまま、山頂への登り。
お地蔵さん。山頂はもうすぐです。
山頂の頂上小屋が見えてきました。
山頂の境内の中は撮影禁止。お祓いを受ける必要があり、500円をお納めし、人形(ひとがた)をいただいてお清めします。写真に写っている手前の小屋で、参拝者は休憩ができます。
景色も堪能できず、下山の途へ。
ナナカマドの葉でしょうか。これから紅葉になりそうな感じではありますが…
りんどうでしょうか。
再びリストで下山。
下山後は、途中の「水沢温泉館」に立ち寄りました。入浴料金300円とかなり安い。新しい施設でよかったです。
ということで、初日はかなり残念でしたが、翌日の蔵王に期待です。
翌朝。朝焼けです。雲多し。
山形駅から本日もカーシェアで約30分、蔵王ロープウェイに到着。
蔵王山麓駅からスタートです。
まずはこちらのロープウェイから。
ちょっと雲が多いですね。
駅から降りてすぐのところに、大きなお地蔵さんがお出迎え。
地蔵岳を巻いていく木道ルートが見えます。
今回は地蔵岳の山頂を踏む、直登ルートを選択。
さっきのお地蔵さんが見えます。
あっという間に山頂。向こうが蔵王方面。
木道など、観光客が多いからか歩きやすいルートです。
姥神さま。
このような説明がありました。
姥神 ヤマンバさま
蔵王の主峰、熊野岳の山頂に『熊野神社(現在の蔵王山神社)』があります。その山頂に至る登山道、神社への参拝道で最後の上り口にあたるこの場所は、「ワサ小屋跡」と呼ばれ、おワサさんという老婆がここにあった山小屋の番をしており、参拝者の面倒をみていたといわれています。この土地は蔵王山神社地とともに山形市下宝沢の神保神官が司る敷地で、ひと頃は参拝者に対してここで水を提供していたといいます。
その昔、三途の川のほとりで衣をはぐという婆という伝説があり、そこから先は「女人禁制」であったという言い伝えがあります。立ち膝にギョロ眼、大きく開いた口の端から牙をむき出して、入山するものをとがめているようです。
この姥神、通称ヤマンバ様の石像がここにいつの頃から居るのか、いつ首が無くなったか、つい最近まで誰にも知られずに、積まれた石の下に埋もれていました。祓川登山道の分岐点を標す「首なし姥神さま」に、あらためて頭・顔部を再生しようという機運が上がり、このたび晴れて開眼と相成りました。
途中から熊野岳へ直登するルートと普通のルートがあり、直登ルートを選びましたが、ペンキの指導標があるだけで、踏み跡のわかり辛いガレ場が続きます。
山頂はガスの中でなかなか見えない中、気がつけば熊野神社へ到着です。
斎藤茂吉の歌碑。
この馬の背ルートは火山周辺警報の解除を受け、2016年7月1日から通行可能となったようです。現在は噴火警戒レベル1で落ち着いていますが、注意喚起を行っています。
歩いて行き、馬の背ルートを進んでいきます。御釜が見えるはずですが…ダメですね。
途中にも避難の案内がありました。
どう考えても重力の方向と合っていない。
伊達宗高公の何とかという碑です。
観光客の方々はここまで車で来れますが、皆さんが見つめる先の御釜は相変わらず見えません。。。。。
私は再び馬の背をロープウェイ方向へ戻りましたが、その途中でやっと御釜が!
木道を下っていきます。
下山、そして蔵王の大露天風呂へ。
PH1.9の強酸性泉です。源泉掛け流しで素晴らしい湯です。硫黄の匂いもすごい。
シャワーがなく、頭を洗えないのが辛いですが。。
という訳で、かなり残念な山行とはなりましたが、百名山を一気に2座制覇ということで、良しとします(^^)
また天気が良い時に再チャレンジしたいですね〜。
《今回の撮影機材》
ヘッドライトの新旧交代(2016年版)
(2020.5.9更新: https化に伴い、一部リンク等を更新/削除しました)
こんにちは。
今年の初めに書いたこちらの記事が、ずっと当ブログのアクセスランキング1位を保っているようで。
ご存知かもしれませんが、Black Diamond(ブラックダイヤモンド)社からは今年新モデルが発売されており、早くも記事が古い内容になってしまっておりました。
そのまま放置する訳にもいかないと思い・・・
こちらを購入。2016年モデルのSPOTです。
全くデザインもリニューアルしました。
カラーは全5色ありますが、アルミニウムを選択。
ざっと分かる機能的な変更点は、
・明るさが130ルーメンから200ルーメンへ
・防水性能がIPX4からIPX8へ
というところでしょうか。
ワンタッチで最大照度となるPOWER TAPやレッドLED、ロック機能、ディミング(明るさ調整)、ストロボなどの基本機能は変わっていません。
重さは単4電池3本込みで88g。
メーカー(代理店)の製品紹介サイトはこちら。
http://www.lostarrow.co.jp/CGI/products/detail.cgi?seq=000609
並べてみるとこんな感じ。(左:旧モデル 右:2016モデル)
昔のはガンダムっぽい感じでしたが、四角い普通の?感じになりました。
素材も旧モデルの白い部分はプラスチックの少し安い感じでしたが、新モデルはラバー系の塗装がされているようで良い感じです。
正面から。
斜め上。
上から。旧モデルではザックに入れておくとロックしているにも関わらず、勝手に点いてしまう(長押しだけで解除されてしまうので)ことがよくあり、ミニタッパーに入れていたわけですが、原因としてはボタンが出っ張っていたことがあると思います。
新モデルは飛び出ていないため、勝手に電源が入ってしまうリスクは減少したように思います。
メインLEDの明るさ比較。左:旧モデル、右:新モデル(以下同様です)
フルパワーです。旧モデルはメインLEDのみですが、新モデルの場合は、フルパワーでメイン・サブ両方のLEDが点灯します。
旧モデルは真ん中あたりが黄色く見えるのが気になりますが、新モデルは綺麗なホワイトです。多少新モデルの方が明るいでしょうか。
こちらはサブLEDのみの場合。混ざってしまいよくわかりませんが、そこまでの差はなさそうです。
赤LED。こちらも比較に適さない写真になってしまいました。
が、旧モデルは割と中央に集光されて全体がわかりづらかったのですが、新モデルは光を拡散させるようになっており、広い範囲を確認できるようになったと思います。使い勝手が良いのは新モデルです。
また防水性能ですが、旧モデルのIPX4は防沫形(あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない)ですが、新モデルはIPX8の水中型(継続的に水没しても内部に浸水しない)となっています。この違いによる安心感はかなりあると思います。ですが、電池ボックスには旧モデルと同様、パッキンなどもなく不安になってしまいますが、販売代理店のサイトには、
電池ボックス内に水が浸入しても正常に作動するように設計されています。
雨天使用後や水没後は電池ボックスを開け、電池を取り出し、十分に乾燥させてください。
http://www.lostarrow.co.jp/CGI/products/detail.cgi?seq=000609
とあり、水が入っても問題なく動作するということです。
着実に進化を遂げるBlack Diamondのヘッドライトです。
(毎年モデルチェンジされると困るな・・・)
夏休み・大レット4日間(後編)
前回に続き、夏休みに大キレットへ行ってきた件。こちらは後編となります。
前編の記事はこちら。
3日目の朝です。
小屋の近くの常念平でご来光を待つ人々。
5:11頃、ご来光です。
槍も綺麗に見えます。
富士山が遠くにうっすら。
北穂高〜大キレットもモルゲンロート(朝焼け)に染まっています。
実はご来光を拝んでいる時に、オコジョが現れたということで声が上がりました。
わたくし、まだ一度もオコジョを見たことがなく、慌てて見に行ったのですが、その時にはどこかへ隠れてしまい。。。
前日山小屋でテン場の手続きをした時に、オコジョの写真が飾ってあり、ぜひ見たいなと思っていたところだったのに。残念でした。
テン場に戻ると、笠ヶ岳方面の稜線が現れていました。

6:30 いよいよ出発です。
山荘から程なく、急な下りが始まります。
キレットが一望できます。
以前常念から見た槍ヶ岳〜前穂高岳の稜線。この大キレットを通過します。
よく雑誌でも出てくる南岳の長いハシゴ。
どんどん下っていきます。
南岳方面を振り返ると、結構な場所ですね。
どこを降りてきたかさっぱり。。。
7:50 通過に一生懸命で、気づけば長谷川ピーク。
調べて分かったのですが、ハセツネ(長谷川恒男)さんから取ったのではなく、ここで遭難した学生さんの名前からこう呼ばれているとのこと。
その先は・・・
馬の背と呼ばれる場所です。
確かに両側が切れ落ちていたのですが、、、私は虫(コバエ?ハチ?)がたくさんいたのが気になって気になって、そっちばかり目がいっていました(笑)
8:15 そうしてあっという間にA沢のコル。この先に飛騨泣きがあるのですが、通りすぎて気づきました。
ちなみにヘルメットはグリベルのサラマンダーXL。頭の大きい人御用達です。販売終了の噂がありましたがどうなりましたでしょうか。元々入荷が少ないのか、欠品しがちでしたが。。
キレットの核心部は通過しましたかね。
馬の背に取り付いています。こう見ると怖い場所です。
最後の北穂への登り。標高差200mくらいでしょうか。一気に登ります。
10:00 そして北穂小屋に到着です。通過に3.5時間。CT通りです。
そして気づけばガスってきました。
ブロッケンが見れました。
写真などは取っていなかったのですが、キレットの途中で先方に滑落者がおり、パーティの方によれば100mほど滑落したが意識はあり動いているとのこと。ヘリも北穂高小屋経由で救助要請ができたようで、ガスの中岐阜県警のヘリが何度か収容をトライしていました。特にその後記事にもなっていなかったようですので、無事だったかと思います。
やはりキレットは危険なところであると改めて感じました。
北穂高小屋で小休憩し、10:45出発。小屋のすぐ上が北穂高岳の山頂です。3,106m
北穂高〜涸沢岳の間の方が岩が崩れやすく、またスタンスの確保がしづらい場所が多く、実は大変でした。
下の写真は全然平気なところですが。。。
最低コル。
涸沢が見えます。
13:15 涸沢岳。3,110m
13:40 そしてやっと、穂高岳山荘到着です。
奥穂高岳への取り付き。
石畳と石のテーブル・ベンチ。とても綺麗に整備されています。
お昼は味噌ラーメンをいただきます。
この日は奥穂高岳山荘のテン場の予定でしたが、夕方から雨予報だったことと、前日の南岳小屋の稜線泊が思ったより寒く、雨+寒さ+結露との戦いは辛いとの判断で、安心の山小屋泊へ変更(^^;
二食付き9,800円。そしてクレジットカード利用(square決済)。ありがたやー。
夕飯も美味しかったです。
夜は部屋がとても蒸し暑くて、みんな布団をかぶらず、汗をかきながら横になっていました。私も外で体を冷やしては布団に戻りを繰り返し、やっと夜中涼しくなってきて寝付けました。この辺りの温度調節は、大部屋は難しいところ。個室だったら窓開けちゃえば外は寒いくらいなのに。
そんなこんなで最終日、4日目の朝。予報通り雨となってしまいました。
ありがたく朝食をいただきます。
6:30 そして雨の中出発。本来の予定は奥穂高岳〜吊尾根〜前穂高岳〜岳沢〜上高地の予定でしたが、このガスの中では眺望も望めず、より安全な涸沢経由を選択。
ザイテングラートを通り(写真は撮り忘れ)、7:45 涸沢小屋に到着。
テン場はまだらです。
ザイテン方面はガスの中。
涸沢小屋を出発し、横尾へ向けて下っていきます。
途中崩壊地があり、2016年6月に崩れた場所です。
まだ安定していない場所も多いと思われ、「休まず進め」との看板が。
崩壊後涸沢の山小屋の方々がすぐに通行できるよう修復されたそうです。
8:55 本谷橋まで降りてきました。ここまでくれば一安心。
よりなだらかな下りとなります。
屏風岩方面。相変わらずガスです。
9:40 3日前に見た横尾大橋まで戻ってきました。
小休憩をして徳沢へ。
10:30 徳沢では懲りずにまたソフトクリームを。(ここでのアイスクリームは義務だと思っておりますので・・・)
11:50 河童橋に到着。お疲れ様でした。
この後、上高地アルペンホテルにて入浴し、バスターミナル2階のレストランでお昼やビールなどをいただきました。
帰りバスは、奮発して15:30発の東京駅行き3列シート。
ブレてしまいましたが・・・毛布あり、電源あり、スリッパあり、リクライニングもかなり倒れる快適シート。
東京行きは3列シートの車両しかありませんが、新宿行きでは3列(グリーン)と4列(スタンダード)があり、差額は1,800円です。往復で3,600円の差額が高いか安いかですが、私は十分に価値はあると思いました。特に往路(都内→上高地)の3列シートはすぐ満席になるのもうなづけます。一人で乗車してお隣さんが気になって眠れないような方は最適でしょう。
今回は新規百名山はありませんでしたので、槍と穂高岳の間にキレットのバッジをつけました。
という訳で今年の夏休みはおしまいです。
実際のところは、もっぱら夏休みとも関係なく山へ行っているのですが^^;
《今回の撮影機材等》